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渡邉

やる気がおきない人へ

更新日:2022年5月21日

こんにちはOne Bridge アカデミーです。


今回は中高生向けの内容です。

勉強する気がおきない!という人は是非読んでみて下さい。





「勉強しなきゃいけないのは分かってるけど、やる気がおきない」

とよく耳にします。


気持ちはよく分かります。

先生たちも昔はそうでしたし、何なら今でもそうです。

友達と遊びに行ったりゲームは進んでどんどんやるのに、やりたくないことって気が乗りませんよね。


ではどうしたらやりたくないことがやれるようになるのでしょう。



みなさんは"作業興奮"という言葉を知っていますか?

どうもマユツバな言葉のようですが、"作業興奮"とは一般的に「身体を使って作業をすることで、その作業に没頭していく」という意味です。

簡単に言うと「やればやる気がわく」ということです。


この"作業興奮"が実在すると仮定すると、

「勉強したらやる気がわく」

つまり

「やる気がでないのは勉強していないからだ」

という主張が間違いではなくなります。


きちんと実証研究されたわけではないですが、この作業興奮が何となく実在しそうだなぁという感覚は多くの人にあるのではないでしょうか。

初めは気が乗らなかった掃除や片付けが、いざやってみたら細かいところまでやらなくちゃ気がすまなくなっていたりだとか。

多くの人にとってそんな感覚があるから、この言葉がこれだけ受け入れられているのではないかなと私は思います。


さて、つまりですね「やる気が出ないから勉強できない」というのはそもそも誤解だということです。

勉強のやる気がおきるまで待っていても、そんなものは自然とわきあがってきません。

矛盾しているようですが「やる気を出すために勉強する」のです。

イヤでもとにかくペンを持って勉強を始める。

そうすることで次第に勉強に没頭し、長時間の勉強ができるのです。

そうでなくては勉強なんてやれないのです。



ただ、繰り返しますがこの話は作業興奮が実在するという前提での話です。

必ずしも「やる気がでないから勉強できない」という人を説得できるわけではありません。



ところで、あるテキストの中でこのような話を読んだことがあります。

厳しい修行をしているお坊さんへのインタビューの中で、体温を測ったことがないと言うお坊さんに、インタビューアーがその理由を尋ねたら

「熱があろうとなかろうと、やるべきことは変わらないからです。熱があっても休めませんから」

と言ったという話です。


この話を読んで、率直にスゴイなと私は思いました。

私には体調がすぐれないということを理由にして(あるいは本当は気分の問題であるにも関わらず体調を理由として)、やるべきことを後回しにした経験があったので、そんなことが言えて、しかも実行している人がいるのだと驚きました。


私は中高時代、何回か学校をサボってしまいました。

しかもズル賢いことに、飼い猫のわきに体温計を挟んで38℃程度に証拠偽造したこともありました(笑)

何とも情けない話ですが、中高生なんてそんなものですよね。


話を戻します。

要するにこの話のポイントは、本当にやるべきことの前には体調なんて理由にならないということです。

そしてお坊さんの例を含めて筆者が主張していることは、「最近の若い人は"心"を言い訳にしすぎ。"心"が自分のすべてだと思っているが、それは世の中が便利になり、同じく人間を構成する"体(習慣)"や"精神(モチベーション)"が相対的に小さくなってしまったからだ」ということでした。


やや偏った考えかと思いますが、学ぶべき点もある話です。


私は以来、この話を肝に銘じています。

やるべきことの中に勉強が含まれるか否かは人によって違うでしょうが、少なくともやるべきだと自覚している人は、やらない理由をいろいろと考える前にベッドから起きてまずテキストを開きましょう。

そして実際にやり始めたら、案外気が乗ってくるかもしれない。

体調的に本当に無理なこともあって、その場合はさすがに無理ですが。


「そのやり始めとやらができたら苦労しないわ」

そう思う人もいますよね。

そういった人たちにアドバイスをすると、結局は精神力との戦いになるのですが、その戦いを有利に運ぶコツはスケジュールを絶対のルールとすることです。


たとえどれだけ眠かろうが、どれだけ他にやりたいことがあろうが、それらに関係なく予め定めたスケジュール通りに勉強することを絶対遵守します。

「あと1分だけ」「トイレに行ってから」「急に電話が来たから」そういった一切の言い訳を自分に許さず、ルールだからと勉強を開始するのです。

そうするうちに勉強が習慣化して、そこまで勉強が苦ではなくなります。

そもそも勉強が苦である大きな理由は「できないから」ですので、その問題はスケジュールに従って勉強するうちに解決されるはずです。



もちろんこの勉強法は非効率です。

眠いときに勉強しても効率的ではないですし、大切な連絡などを逃してしまう危険もあります。 しかしどうしても勉強がスタートできないという人には、荒療治ではありますが効果的(というかこれしかないのでは)だと思います。



それもできない、という人には大学受験は難しいです。

何かやりたいことの中から、できれば将来につながるものを見つけ、それに邁進するのがよいでしょう。

将来やりたいことに必要とされる能力から、逆算してやるべきことを考えるのは大変ですが、同時に大変素晴らしいことです。

それが特に見つからないという人は勉強を頑張りましょう。



今回はこんなところです。

あれこれと言いましたが、「気持ちを言い訳にせず、まずやれ」これが言いたいだけです。

それでは失礼します。

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