• 渡邉

渋谷幕張中に合格しました

更新日:2月11日

こんにちはOne Bridge アカデミーです。



中学入試が一段落し、担当していた生徒の進学先が決まりつつあります。

今年度は全体的に良い結果が出ており、みなが志望する学校に合格できていて何よりです。

今年は例年より上位特待合格の子が多かったです。

S特待・A特待などの上位特待は、特待の中でも学費削減の額が大きいですから、嬉しいご褒美ですよね。

ただ、必ずしも特待合格を得て入学することが本人にとってよいことだとは言いきれない場合もありますので、そこはご家庭でメリット・デメリットを検討されるとよいかと思います。





今年は誰の結果について取り上げるか悩みましたが、やはりとりわけ良い結果で中学入試を終えられた男の子について述べたいと思います。



まず、彼の受験結果です。


江戸川学園取手中・・・東大Jr A特待合格

開智中・・・S特待合格

市川中・・・合格

渋谷幕張中・・・合格

早稲田中・・・合格


アッパレな結果です。

受験校の全てを書いたわけではありませんが、彼は受験した学校を全て一発合格しています。

彼は優秀な子だったので、この結果は驚くべきものではありませんでした。

今や共学日本一とも言われる渋谷幕張中でもです。

このレベルの学校の入試前から「まぁ受かるでしょ」と思わされる子は中々いません。


私としては開成中学を受験して欲しかったですが、本人はそれを希望しませんでした。

塾の先生や学校の先生はオススメの学校を紹介することがありますが、3年、4年、あるいは6年間学校に通うのは本人です。

本人の希望に勝るオススメなんてありません。

本人の行きたい学校に行かせる

これが勉強を頑張った本人のために周囲ができることでしょう。





さて、彼の成績について少し述べます。

彼は数学が苦手(とはいってもですが)で、国・理・社が得意というタイプでした。

内心的には応援したくなるタイプです。

努力で何とかできるものはする、という性格が見えるからですね。


国・理・社の3科の中でも社会は特に得意でした。

私が教えてきた全受験生の中で、最も社会が得意な子だったと思います。

社会が"優秀"なだけではなく"得意"だったのです。

科目として適正がある、という意味です。

暗記すべき内容を、他の知識と関連させて自然に暗記できる。

そんな子でした。


社会の中でも歴史分野の知識は深く、どれくらいかというと

「物部麁鹿火」

「安達泰盛」

「後水尾天皇」

についてペラペラと語れるぐらいでした。

おそらく日本中の中学受験生を見渡しても中々いないレベルでしょう。

大学受験生でも舌を巻くかもしれませんね。


歴史だけではなく公民もハイレベルです。

全文とまではいかないですが、憲法の条文をスラスラと暗唱できました。

頻出の条文を見知っていたり重要語句だけ覚えるという人は多いですが、暗唱、それもスラスラというレベルまで達している人は極僅かです。


彼を見ていると、あらためて暗記とは興味だなと感じます。

彼は歴史が好きで、ヒマさえあれば『日本の歴史まんが』を読んでいました。

おそらく10周程度は周回しているはずです。

だから私が「藤原四子を覚えろ!」などと指導していなくとも、日本の歴史まんがを読んで勝手に覚えてくるのです。

マンガは優れた媒体です。

文字ほど想像力を必要とするものではなく、映像ほど受け身でよいわけではない。

子供にとって、何かを知るのに丁度いい媒体なんです。


人は興味を抱く対象は簡単に覚えられます。

そして覚えた事柄が点と点でつながり、それに面白さを感じて興味を強め、同時に記憶も定着する。

暗記という作業が自己増強的に働いたよい例だと思います。

私の持論「沢山覚えるほど、記憶は定着する」を実証しているかのようでした。




"興味"というのはあくまでも個人的な資質ですので、あまり多くの人の参考にならないかもしれません。

いくら「マンガはすごい」と言われても興味がなければ周回できないはずです。

ですから、ここまで述べたことは彼の特殊性に依拠しているとも言えます。

ですが、彼の結果から学べることはこれだけではありません。

彼の学力が伸びた要因でもあり、そして多くの人にも実践できることは...

学んだことを言葉にする

ということです。


彼は社会にせよ算数にせよ、どの科目も学んだことについて自分なりの意見を持っていました。

たとえば社会では歴史的事件や歴史的人物について、彼なりの評価を下していました。

何も難しいことを言っていたわけではないのです。

北清事変について

「そんなの無理にきまってるじゃん」

二十一か条の要求について

「そんなことしてるから孤立するんだよ」

こんな程度の感想です。

しかしそれでも、授業を聞いて、自分なりに導き出した考えなんです。


「ふーん、そうなんだ」「へー」

こういった受け身の姿勢で授業を聞いている多くの受験生と、彼の成績の伸びが違うのには自分の考えを持てていたかどうかに理由があると私は思います。

自分なりの考えがあるからこそ、それとは異なる考えや結果が対照的に色濃く映り、思考の幅を広げていくことができたのです。

一方で何も自分の考えを持っていない人は、どんな知識や考えも左から右に頭を通り抜けてしまいます。



もちろん「自分の考えを言葉にする」は、社会だけで実践できるというものではありません。

国語だって

「筆者の主張はここが間違っている」

算数だって

「差に注目すればうまく求まるんだ」

問題からいくらでも気付きは得ることができます。

大切なのは、それを言葉にし、自分を納得させる形で"腑に落とす"ことだと思います。

勉強は、学ぶ内容について他人事でいてはいけないのです。



彼がどのような学生生活を送っていくのかは分かりませんが、見聞きするものについて主体的に考える姿勢が身についている彼の未来はきっと輝かしいものであるでしょう。

受験勉強、お疲れさまでした。





さて、中学受験は残りわずかです。

某塾の車内広告が不覚にも琴線にふれてきて、最後まで応援させてほしいとあらためて思わされた今日このごろです。

受験生の皆さんは、最後まで諦めず頑張って下さいね。

それでは失礼します。

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