中学受験の光と闇_その6
更新日:2022年5月23日
こんにちはOne Bridge アカデミーです。
引き続き中学受験についてです。
前回の内容はコチラから
5,中高一貫校って何がいいの?
(ⅰ) 6年間を一つの単位とする一貫した教育
(ⅱ) 通常とは異なるカリキュラム
(ⅲ) 質の高い授業が受けられる
(ⅳ) 大学進学実績が高い
(ⅴ) 高校入試、一部学校は大学入試までせずに済む
今回は(ⅲ)についてです
(ⅲ)授業の質について
中高一貫校は授業の質が高いと言われています。授業の進行速度や扱う内容に関しては(ⅱ)次第ですので、ここではそれ以外の要因である、授業を行う教師の質に限りたいと思います。
まず教師の質とは何かということを明らかにしなければ評価することはできませんが、人によって意見が異なります。丁寧に分かりやすい授業をする先生が良いという人もいれば、発展的な内容の多い授業が良いという人もいます。雑談が多く面白い先生が良いという人、生徒の興味を広げてくれる先生が良いという人。立場や考え方によって教師の評価基準は様々ですが、多くの親御様は"学力を上げてくれる授業"をするかという評価基準を持っているのではないでしょうか。
当塾としては、この評価基準で一般の公立中高と中高一貫校を比較することはできないと考えています。というのも「授業を受けるだけで学力が上がる」ことは無いと考えているからです。ほとんど全ての人にとって学力が向上するかそうでないかは授業を受ける側の学習態度によって決まります。教師の授業がどれだけ上質であったとしても、内容を理解し、自ら実践しなければ身につくことはありません。学力が上がるかそうでないかは授業をする側の教師ではなく、授業を受ける側の生徒次第ということです。
名授業と呼ばれる授業は確かにあるのでしょう。授業から得ることのできるものの多寡は教師によって変わる可能性があります。しかしそれでも授業の良し悪しが学力に与える影響など、授業時間以外を含む学習態度に比べたら無いようなものだと思います。
さて、中高一貫校の授業の質は高いのか?という問いに対して、授業の質なんて関係ないという答えになってない答えとなってしまいました。しかしこの問いに真摯に向き合ったとしても実際のところ学校による、もしくは先生によるとしか言えないかと思います。私個人の経験や、生徒からの評判を聞く限り必ずしも中高一貫校に所謂良い教師が多いとは限りません。中高一貫校に通うことの利点として挙げることはできないと思います。
以上です。
あと何回か続きます。