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  • 渡邉

2019年中学受験の結果発表!その1

更新日:2022年5月21日

こんにちはOne Bridge アカデミーです。

中学受験も一段落しましたので、今日は今年の中学受験の結果をお伝えしたいと思います。

まず、今年のOne Bridge アカデミーの中学受験生についてです。

当塾の講師が当塾外で受け持った中学受験生は次回に。

~受験校~

昌平中学校 Tクラス合格

以上1名です。

この生徒は当塾生としては今年唯一の中学受験生でした。

当塾への入会は2019年11月です。

昌平中学の入試日が2020年1月10日・11日でしたので、

実質的に受験準備期間は2ヶ月半程でした。

さすがに我々も3ヶ月足らずで中学受験をさせた経験はほとんどありませんでしたので、

(過去に一例のみ。その生徒の合格校は開智中学の先端です。)

厳しい戦いを予想していたのですが、結果は見事合格でした。

しかも当初の目標であった昌平中学校への単なる合格ではなく、Tクラスへのスライド合格という大団円を迎えました。

何故3ヶ月足らずで上位クラスの合格を勝ち取ることができたのか、その経緯を述べたいと思います。

 

中・高・大の受験はどれもそれぞれ固有の特徴がありますが、中でも中学受験はとりわけ特殊です。

中学受験の最大の特徴は、小学校の学習内容と入試に関係が無いという点です。

全く関係がないと言うと語弊がありますので、

小学校で学ぶ内容を発展させすぎていて原型が無い

といった方が適切でしょうか。

中学受験向けの勉強をしたことは無いけど学校の成績は常に満点という子が、中学受験の問題を解くと10点も取れないということが普通です。

このあたりについてはコチラのエントリーをご参照下さい。

上記のような特殊性がありますので、中学受験は小学4年生、遅くとも小学5年生から受験勉強を始めることが一般的です。

まれに6年生からスタートして良い結果を残す人もいますが、そういった方は環境が特殊であったり、とりわけ才能に恵まれていた例外中の例外です。

以上の話から、今回の受験準備期間2ヶ月半という状況が極めて特殊なケースであることが分かるかと思います。

ざっくりと4年生から勉強した場合の準備期間を30ヶ月とすると、

ライバル達は12倍の勉強時間です。

そんな中学受験生達と彼女が勝負できた最大の理由は

「志望校が1校のみ」だったことです。

この生徒はもともと中学受験をするつもりではありませんでしたが、試しに参加した学校説明会で大いに昌平中学を気に入り、受験を志すようになりました。

普通、中学受験をする子は5・6校程度受験しますが、この生徒の場合は昌平中学のみ。

つまり中学受験ではなく昌平受験だったわけです。

幸い昌平中学は国・数の2教科受験が選択可能です。

短期間で理・社の膨大な暗記や演習をせずとも受験ができます。

とはいえ2教科受験は国・数に自信があるライバル達が受験するパターンも多いので不利になる場合もありますが、それを勘案してもゼロからでは分が悪いですので科目を絞るほうが有利でした。

そして我々は昌平中学に合格するためだけのカリキュラムをくみ、

彼女はそれを十分に吸収して、本番でやりきったという経緯です。

受験校が1校のみ、しかも対策のしやすい学校であったことが功を奏したのは間違いありません。

その1校の入試問題の傾向を読み、学習すべき内容のみを選択することで勉強時間の絶対的な不足という極めて大きなビハインドをぐっと縮めることが可能になりました。

おそらく彼女は同じ昌平中学を受験した受験生達と別の学校を受験した場合、合格することは難しいと思います。

勉強時間の不足は問題に対する引き出しの不足となりますので、普通の中学受験生にはかないません。

しかし、こと昌平中学の受験に限ってはトップクラスの得点を叩き出すと思います。

より正確に言うと、トップクラスの点数をとることがある。

と言えるぐらいですが、それが可能である程度には徹底して対昌平中受験に特化させることができました。

このような1校特化型の受験は落ちた場合危険ですので本来は避けるべきなのでしょうが、彼女の場合は中高一貫に通うことを希望しているのではなく、昌平中学に通うことを希望しているわけですから危険もへったくれもありません。

思い返してみると我々は1校特化型、というより第一志望特化型の中学受験を得意としているのかもしれません。

かつての中学受験生も第一志望の傾向から対策を練りに練って重点的にやりこみ、模試等の総合的な偏差値では厳しいレベルの受験を合格していました。

とはいえ出題の傾向が必ずしも明確にある学校ばかりではありません。

また上位の学校はもちろん中位の学校であっても、傾向を知って少し対策するという程度では正解できないことがほとんどだと思います。

思考の元となる知識や、類似した問題に対する演習量が合否を分けるのは確実でしょう。

やはり地道な努力が受験上最も重要であるという事実は疑いようがありません。

さて、第一の勝因は「志望校が1校のみ」であったことです。

第二の勝因は「もともと賢かった」ことです。

ここで言う賢い、とは "中学受験の内容を既に理解している"

ということではなく "小学校の内容をほとんど理解している"ということです。

上で小学校の学習内容と関係が無いと述べましたが、

それは「小学校の学習内容程度はできて当然」といった意味に近いです。

小学校で学ぶ内容で苦労する状況であれば、当然その超発展的内容の中学受験の問題は解けません。

彼女の場合、それがありませんでした。

つまり11月の時点で小学校で学ぶ内容には全く苦労しておらず、受験にチャレンジできるラインを超えていました。

さらに知的好奇心が強いという性格もあり、分からないことを分からないと言えましたし、また小学生なりに学んだことを理解しようと努めていました。

そういった子でしたので、12月の段階で我々は目標を

「合格」から「Tクラス合格」へと上方修正し

そしてその見立ては間違っていませんでした。

目標の上方修正、しかも受験直前期というのは珍しいことです。

当然ですが、ある程度の下地が無い状況から受験直前期に受験を思い立っても、合格はできません。

小学校の学習内容はある程度理解できている彼女であったからこそ合格できたのは間違いないと思います。

合格の要因が「もともと賢かった」ことであるというのは、塾の合格体験としてはつまらない話かもしれません。

しかし事実なので仕方ありません。

正直に言って、彼女であればまともな塾ならどこの塾に通っていようが合格したと思います。

しっかりした塾であればTクラスへの合格も可能だったと思います。

しかし必要最小限の時間数で合格できたのはOne Bridge アカデミーだったからです。

当塾だからこそ、限られた時間の中で合格に必要な力を最大効率で習得できた。

その点には自信があります。

 

話は変わりますが、こういった短期間の中学受験準備で合格した生徒の親御様は、

「他の受験生(同級生)達との差が心配」

「理科・社会はやらなくていいの?」

「入学までに何をやらせればいい?」

と心配される場合が多いです。

そういったご質問に対する我々の返答は決まっています。

勉強する必要はありません。

確かに、入学当初は同級生と比較して総合的な学力が劣っていると思います。

算数で言えば、つるかめ算やニュートン算などの特殊な計算方法は案外本質的で、代数を用いた計算とは別に思考力を上げる力を持っています。

しかしそんな差など中学・高校の教育課程を習熟する過程で生まれる差とは比べようもないほど小さな差です。

偏差値上位の中学校入学者と、下位の中学校入学者とで比較すれば話は少し変わりますが、同じ学校の入学者同士であれば今後の学習次第で入学時の学力差は簡単に覆せます。

大事なのは入ってからです。

ですので、せっかく受験を終えたのなら遊び呆けて好きなことばかりすれば良いと私は思います。

成果に対する報酬がなければ、どんな人であっても理不尽だと思うはずです。

彼女にも勉強以外でやりたかったことをしなさいとアドバイスしました。

今回は以上です。

最後に昌平中の写真を何枚かご紹介します。

正門前です。

校舎内です。

みなさん授業に積極的に参加していたのが印象的でした。

グラウンドです。

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