• 渡邉

2020年度埼玉県公立入試講評(社会)

こんにちはOne Bridge アカデミーです。

2020年度の埼玉県公立入試の問題レビューです。

今回は社会です。

大問1 難易度:やや易

大問1は世界地理です。

例年ほとんど問題の構成が変わりません。

問3

正距方位図を用いた方角の問題です。

アルゼンチンの都市の位置を南東と考えた人が多かったかもしれません。

南東は、\ の方向ですから、東京からだと南米の最南端あたりになってしまいます。

Eがどのあたりにあるか、メルカトルの図と正距方位図とを照らし合わせてよく考えましょう。

問4

砂漠気候ですから多くの人にとって易しい記述問題だったと思います。

設問文に"植物の生育"とわざわざ書いてありますので、それに触れなければなりません。

問5

「複数選択可の問題で、迷ったら答えは2つ」

これは鉄則です。

大問2の地図問題を筆答にもちろん例外は多々ありますが、"どっちか分からないけどもう2つ選んでる"という状況であれば、それは答えに選ばないほうが良いでしょう。

恒例の表計算問題ですが、計算が必要になるのは、ほとんどイだけでしょう。

ア:確認するだけで正しいと分かります。

イ:保留

ウ:一個目のエジプトから例外です。

エ:確認するだけで誤答と分かります。

オ:桁が違いますのでほとんど計算することなく正答と分かります。

ということでア・オは選びましたので、イを考えます。

去年よりも計算の量が減りましたのでだいぶ楽だと思います。

"迷ったら2つ"の鉄則に従えばア・オが正解ですが、果たしてイはどうでしょうか。

イの文は、"額"について述べているので割合だけで考えてはいけません。

2248209の4.8%が1450457の4.6%の2倍以上だと言っています。

近似値で計算しても良いですが、落ち着きましょう。

割合である4.8%と4.6%が近い値です。

つまり「2248209の4.8%が1450457の4.6%の2倍以上」であるためには、大体「2248209が1450457の2倍以上」でなければならないはずです。

割合的には4.8%と4.6%と違いますので、必ずしも2248209が1450457の2倍以上である必要は無いのですが、計算が面倒な人や時間が足りない人はこう考えてもいいと思います。

で、実際に2248209が1450457の2倍以上かというとそんなことはありません。

上3桁で比較するとと224と145ですから2倍以上でないことはすぐに分かります。

224と290(145の2倍)の差は4.8%と4.6%を同一と考えたことで生じる誤差よりも大きいでしょう。

というわけでイは誤答です。

やはり"迷ったら2つ"でした。

大問2 難易度:やや易

問2

毎年恒例の雨温図です。

分かりやすい3県ですし、準備した人にとっては問題ないはずです。

中央高地の特徴は必ずおさえておきましょう。

問3

扇状地の利用方法ですが、地図が与えられ、果樹園が沢山書いてありますので知らなくても解けた人が多かったと思います。

そもそも山梨県ですしね。

「扇状地」と覚えるのではなく、「扇状地は水はけがよく、果樹園に利用される」と覚えましょうね。

問4

やや選びにくかったと思います。

まず北陸の石川県に着目してBを米と判断し、考えます。

埼玉県がグラフに載っていますので埼玉と長野で比較することになると思いますが、近郊農業というワードを覚えていた人はAが野菜だと気づけたはずです。

埼玉県は大消費地東京に近いので農業も盛んです。

近郊農業と言えば果物よりかは野菜でしょう。例えばねぎ出荷額1位は埼玉です。

そりゃガーヤちゃんもネギを持ちますよ。

問5

正答であるイ・ウ・エが簡単に正答と判断できますので、易しいです。

答えが4つ、ということはまぁ無いでしょう。

ア、ウについてはそれぞれの地点の標高を確認しましょう。

25000分の1の地図では等高線1本で10mです。

大問3 難易度:標準

問3

Xが誤、Yが正というのは簡単だったと思います。

問題はそれが分かってもウ・エの2択状態であることです。

結局Zを判断しないといけません。

宗教改革でカトリックとプロテスタントに別れ、それぞれの宗派は世界に布教してまわった、その流れで日本にもキリスト教が入ってきたと理解しましょう。

世界の歴史との関連問題は、分からなければ教科書のどのあたりに書いてあったかを思い出して解きましょう。

問4

易しいです。

Ⅳが室町時代だと分かれば「イ」一択です。

惣は室町時代の特徴として非常に出題頻度が高いです。

逆に"惣とはなにか"あるいは"室町時代の農村の特徴はなにか"と問われても答えられるようにしておいて下さいね。

問5

大問3の難易度を"易"から"標準"へと引き上げている原因がこの問題です。

法律の名称は簡単です。

ですが、江戸時代における大名の石高数は難しかったと思います。

多くの人が「石高の多い武士」などと書いて部分点を取りにいったでしょう。

私は出題されないと思って、生徒に教えたことがありませんでした...。

ですが教科書には「1万石以上の領地を与えられた武士を指し」とバッチリと本文に書かれていますので、出題に文句は言えません。

やはり歴史で高得点を狙う人は隅から隅まで覚えるつもりで取り組みましょう。

次は旗本の定義が出題されるかもしれません(泣)

大問4 難易度:標準

問1

時代並び替えの中では易しい方です。

このあたりはそれぞれの年号まで暗記しましょう。

問2

近代以降は、歴史に出てくる中国の都市の位置は覚えましょう。

今回は北京と南京の2択だったのでbよりも南にあるcを選べた人は多かったかもしれません。

問3

重要性と比較して、意外と出題されない加藤高明を選ばせる問題でした。

選択なので選べた人も多かったでしょう。

選挙権の変遷は必ず覚えましょう。

問4

ア・ウで悩んだ人がいるかもしれません。

高度経済成長は55年体制あたりからです。

日本独立の時期とするのは早すぎる、と判断しましょう。

大問5 難易度:やや難~難

問2

オが正答であると判断できない人が多かったかと思います。

他の選択肢もイ・エがやや細かい知識を問いますので難しいです。

問3

(2)珍しい出題ですが、内容は易しいです。

問4

教科書の太字ですが、出題頻度が低いので正答率も高くないでしょう。

問5

日銀が果たす景気の調整という役割については厚く解説をされるはずですので、国債の売買に関する記述をするのが無難だと思います。

記述で問う例はあまりありませんので、難しいと思う人も多かったでしょう。

問6

難しいです。

「1週間で最低1日の休日」という記述から、出勤日数が週6日と考え、6×8で48時間を選んでしまった人も多いと思います。

労働基準法は大人になった皆さんの生活を守ってくれる、実利ある法律ですのでよく知っておいたほうが何かと良いでしょう。

問7

社会保障の4つの柱は絶対暗記です。

それぞれ何を指すのか説明できるようにしましょう。

介護保険については年齢が誤っていますが、やや細かい知識です。

この問も簡単ではありません。

問8

有名ですが、出題頻度の高くない京都議定書と時事問題のパリ協定

やや難しい問題です。

ニュースを見ていれば今話題のグレタさん関連で、トランプ大統領のパリ協定離脱宣言などを知れたと思います。

時事問題が出題されたことは今後の入試のヒントかもしれません。

本当に難しい時事問題は問われないはずです。

基本的なことで構いませんので、受験生の皆さんはニュース等で世の中のことを少しでも知っておきましょう。

大問6 難易度:やや易

問1

みんな大好きザビエルです。

この問は正解率が高かったでしょう。

問2

コロンブス:スペインの援助、アメリカ大陸発見

バスコ・ダ・ガマ:ポルトガルの援助、喜望峰を通ってアジアへ

マゼラン:スペインの援助、世界一周

と覚えておきましょう。

今回の問は上の知識だけで解けますが、教科書に航路と植民地が大きく図で書かれています。

社会は単語などを暗記するだけでは不十分です。

その単語が何であるのか説明できなければなりませんし、地図やグラフなどの資料と関連して知識の補完をしなければなりません。

それをすれば知識も深く定着しますし、いろいろな問題に対応できるようにもなります。

今後、本格的に社会の勉強をしていく人はそれを意識してやっていきましょう。

問3

時代並び替えですが、大問6で問われる並び替えは楽です。

このレベルであれば、それぞれ年号を答えられた方が良いと思います。

問4

県面積に対する、海岸線の長さから長崎県がエだと判断できます。

長崎県の形状が分かっていれば問題ないでしょう。

なぜ海岸線の長さが書いてある?

     ↓

そこに問題を解くためのヒントがある?

     ↓

そういえば、長崎県の形状は....

という思考順が自然かなと思います。

問5

公民の基本知識を記述形式にしているだけです。

資料やグラフがなくても答えられなければなりませんが、こういった問題は資料・グラフから読み取れることを中心に書く必要があります。

知識を支えにしながら、あくまでも資料・グラフの読み取り問題であるということを意識しましょう。

この問の場合は設問文が要求しているように、「歳入の内訳」について述べなければなりませんので、地方税に関する記述はマストです。

以上です。

今年は公民範囲が難しかったと思います。

大問5はセンター試験の正誤問題で問われる内容の問題もありました。

近年、公民が難化傾向にありますので確実な得点源とすることが難しくなっている印象です。

中3になってからの公民範囲は、できて当然ということなのかもしれませんね。

社会は教科書に載っていることが(割とそのまんま)出題されます。

今年は大名の問題のように細かい部分が問われましたが、それでも教科書の内容理解と暗記をしさえすれば、高得点が取りやすい科目であることは間違いありません。

教科書の隅から隅まで勉強するつもりで頑張っていきましょう。

それでは失礼します。

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